みんなが主役。それぞれの京都マラソン|なごみのスポーツeye

なごみのスポーツeye 京都マラソン

「心はひとつ。来年は一緒に同じ場所で。」

去年の「おんらいん京都マラソン2021」を走り終えた後、1年後は例年通り行われることを願い、イベント会場で書いた言葉です。2012年に始まり、今年で11回目を迎えた京都マラソン。KBS京都では毎年中継を放送し、私も毎回関わらせて頂いています。その中で感じた京都マラソン最大の魅力は、ランナーだけではなく、ボランティアや運営スタッフ、沿道で応援する人々まで大会に関わる全員が主役、みんなで作りあげている点です。

寒い中、休む間もなく動かれているボランティアや運営スタッフの方々に取材すると「毎年参加している。元気がもらえる」、「新たな出会いや再会があるふれあいの場所」、「他府県や海外から来られた参加者の方々に良い印象をもってもらえるよう心掛けている」等、自身も楽しみながら、大会の成功と京都の良さを知ってほしいという気持ちにあふれる言葉を皆さん口にされます。ランナーたちも想いや目標はそれぞれとは思いますが、私がランナーとして参加した時には沿道からの応援や笑顔、またランナー同士の声掛け、全てに支えられました。なんて素晴らしく、あたたかいんでしょう!!毎年フィニッシュ地点で必ず「京都マラソン最高!」という声を聞くのも納得。京都のまちを改めて誇らしく感じました。

今もウイルスとの闘いが続く中、今年も京都マラソンはオンラインでの開催になりました。応援、支えを直接届けられないという意味では残念な状況ではありますが、それでもみんなの想いはいつもと同じ。走る人、支える人、全員が同じ瞬間に想いを一つにする事で絆や感謝が生まれ、繋がる。それが感動をもたらし、地域も盛り上がる。これぞスポーツの醍醐味!

どんな時もスポーツは私たちに元気、勇気をくれます。来年こそは「一緒に同じ場所で」直接つながれる事を楽しみに、私もますます京都のスポーツを愛し、しっかり伝えていきたいと思います。

海平 和(うみひら なごみ)
KBS京都アナウンサー
京都市出身。2010年KBS京都入社。テレビ「Kyobiz」「あったか京都!」、ラジオ「ファミリーレストランと海平和のめちゃうま!」「なごみのはんなり京めぐり」などに出演中。趣味はクラシックバレエ、スポーツ観戦、読書、ゴルフ、華道など多岐にわたる。

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