木津川市「ガットフットサルスクール」|なごみのスポーツeye

木津川市「ガットフットサルスクール」

京都から世界で活躍できるフットサル選手の育成を目標にしているフットサルチームがあると聞いて取材に伺いました。 

木津川市を本拠地にフットサルの全国リーグFリーグを目指す「ガットフットサルスクール」。代表の原田健司さんは元フットサルの日本代表。15年ほど前から自身の出身地である木津川市を拠点に指導を行い、これまで現役2人を含む3人の日本代表選手を育ててきました。去年、公式コート2面の施設をオープンさせ、小学生から社会人まで幅広い世代の選手がプレーしています。

子供への指導で大切にしているのは「教えすぎない」ということ。それが自分の頭で考え、瞬時の判断ができる選手への成長に繋がるそうです。またフットサルの技術だけではなく、世界に誇れる人材の育成を目標に掲げ、「できると思ったらできる、限界の天井を作らせないようにする、そのためには成長を促すいい声かけを続けることが大切」と話されていたのが印象に残りました。

具体的には「シュートを外すな」→「ゴールを決めろ」、「わがままを直せ」→「自分の意見がしっかりしているね」等、肯定的な言葉に変換するだけで長所を伸ばす事ができ、環境の変化への対応や困難を克服できる人材へと育っていくそうです。

実際、練習中の小学生たちは、コーチが問いかけると、すぐに自分で考え答えを返し、将来の夢もしっかり語っていて、指導が根付いている事を実感しました。

さらに原田さんはより地域に愛されるクラブづくりのため、去年から地元情報を発信するフリーペーパーの発行も始めました。真に強いチームづくりには選手の育成だけではなく、様々な応援があってこそ。そんな本気の努力を感じるクラブで育つ子供たちは、きっと目標である「自分の頭で考え、夢を叶える努力ができる人財」に育っていくのでしょう。

改めてスポーツは運動という側面だけではなく、人材育成や地域貢献に繋がる文化であり、プレー、応援、誰もが自分にできる事から関わっていければと感じた1日でした。

一般社団法人 gatt futsal school(ガットフットサルスクール)

海平 和(うみひら なごみ)
KBS京都アナウンサー
京都市出身。2010年KBS京都入社。テレビ「Kyobiz」「あったか京都!」、ラジオ「ファミリーレストランと海平和のめちゃうま!」「なごみのはんなり京めぐり」などに出演中。趣味はクラシックバレエ、スポーツ観戦、読書、ゴルフ、華道など多岐にわたる。

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