昨年12月末『皇后杯JFA第42回全日本女子サッカー選手権大会』の準決勝・決勝が京都(@サンガスタジアム by KYOCERA)で初めて開催され、決勝前夜、京都市内のホテルで“なでしこJAPAN”高倉麻子監督のトークショーが行われ司会をさせていただきました。
福島県出身で男の子の中でサッカーを続けてきた少女時代や、中学生の頃から3時間かけて東京都リーグのクラブチーム「FCジンナン」に通っていたこと、そして15歳の時にサッカー日本代表に選出され活躍、読売日本サッカークラブ・ベレーザ(現:日テレ・東京ヴェルディベレーザ)で培われた負けず嫌いの要素、五輪代表の経験やアメリカでの選手経験談、関西での暮らしや澤穂希さんとの関わりやエピソード、そして沢山の指導者の下でプレーして学んだことなど、話は多岐にわたりました。指導者になって意識していることとして、ヤングなでしこを世界一に導いた時もそうだったように、自主性を重んじることを大切にしているとも話されていました。質問コーナーでは中学校男子サッカー部に所属する女子選手が質問。同じ経験を持っているからこそのアドバイスを送られ、最後には五輪出場に際しリーダーとしての強い覚悟を発信されました。
昨年、本来男女とも京都で開催予定であった五輪前の壮行試合は中止となり、現在東京五輪に向け開催準備が進められる一方で、有無が問われている中、世界を含め日本でも新型コロナワクチンの接種が始まりました。
五輪開催に向けて東京五輪・パラリンピック組織委員会橋本新会長には、「アスリートファースト」を大事に大会に関わる全ての方々や指導者そしてアスリートが競技に集中出来る環境づくりを、高倉監督のような強い覚悟で有言実行してもらえることを切に祈ります。
和田 りつ子(わだ りつこ)
フリーアナウンサー
京都府サッカー協会理事。サッカー中継のピッチリポーター、スポーツライター、 女子サッカーの審判員とマルチに活躍。長きにわたり京都のスポーツシーンを温かく見守る。