日本代表や国体選手を輩出。京都市ソフトボール協会が取り組むジュニア育成教室|京のソフトボール 躍動のとき

ソフトボールジュニア育成教室

京都のソフトボールが、“コロナ禍”に沈まず、元気だ。男子のクラブチーム「京都サンファニークラブ」は、2021年の第42回全日本クラブ男子選手権で準優勝し、女子では「ギャラクシースターズ」の愛称で親しまれるSGホールディングスが、今年3月に開幕の新リーグ・JD.LEAGUEに参戦する。さらに、京都市ソフトボール協会が2014年から取り組むピッチャー育成のジュニア強化も成果を出している。大人たちの活躍は、子どもたちの夢につながり、やがては京都のソフトボール全体のレベルアップに…と、期待が高まる。

京から次代のエースを育てる

わかさスタジアム京都、夜の室内練習場。投球を受けるミットから「バシッ」と心地よい音が次々に響く。京都市ソフトボール協会が2014年から運営している「ジュニア育成教室」だ。月2回の練習は投手に特化している。

参加者は小学校から高校までの選手を募り、3カ月ずつ3クール開講。40人ほどが集まり、少数ながら男子も熱心だ。指導は、協会役員や社会人チームの現役投手らも携わる。

参加者には1枚の個人用記録用紙を配り、「ピッチングで教えてもらいたいこと」を記入。コーチ陣からは投球フォームについての具体的なアドバイスを書き込み、一方通行にならない指導を貫いている。

京都市ソフトボール協会の見原潔理事長は「他府県ではあまり例のない教室ではないでしょうか。これまでに、年代別の日本代表や、国体などで活躍する選手も出ています」と話す。何よりもソフトボールを好きになり、長く続けてくれることが、みんなの願いだ。

ソフトボールジュニア育成教室

井上 年央(いのうえ としお)
スポーツライター
元京都新聞社運動部長

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